地球温暖化とエアコン使用の関係は?適切な使い方や工夫についても

地球温暖化とエアコン使用の関係は?適切な使い方や工夫についても
暑さ対策

地球温暖化が問題視されている昨今、「地球温暖化とエアコンの使用に関係はあるのか?」という関心を抱いている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、エアコン使用と地球温暖化の関係について解説し、適切なエアコンの使い方や工夫についても紹介します。

地球温暖化や暑さ対策に関心がある方はぜひご覧ください。

 

地球温暖化とエアコン使用の関係

地球温暖化とエアコン使用の関係

地球温暖化は、私たち人間の活動の中で、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)といった「温室効果ガス」が大気中に放出され、その濃度が高まることで長期に渡って地球の平均気温が上昇することを指します。

私たちがエアコンを使用するためには、電力が必要となります。この電力は多くの場合、化石燃料を燃やして発電されるため、使用することで温室効果ガスである二酸化炭素が排出され、地球温暖化を進行させることになります。さらに、エアコンに使用される冷媒ガスの中には、温室効果を強化する作用を持つものがあり、これが漏れ出すとさらに温暖化を加速させてしまう可能性があります。

しかし、夏場のエアコンの使用は健康被害を防ぐために重要であり、地球温暖化による異常な高温の頻発はエアコンの使用を増加させます。結果として、電力消費が増大し、悪循環が生じているのが現状です。

そのため、エアコンの使用方法を見直し、エネルギー消費を抑えることが、地球温暖化対策として非常に重要となります。

 

【地球温暖化対策】エアコンの適切な使い方・工夫

【地球温暖化対策】エアコンの適切な使い方・工夫

近年では、夏場の最高気温が35度を超える猛暑日は珍しくなく、2023年には8月5日に福島県伊達市、10日に石川県小松市で最高気温40度を記録しました。また、群馬県桐生市では、最高気温35度を超える日数が46日もあり、年間の最多日数を更新しています。

このような猛暑が続く夏場は、熱中症などの健康被害を防ぐためにも、二酸化炭素を排出してしまうとしても、エアコンの使用は欠かせません。

しかし、エアコンを適切に使用し、工夫を行うことで地球温暖化対策が可能です。

ここでは、適切な使い方や工夫について詳しく紹介していきます。

 

適切な設定温度

エアコンを適切な設定温度で使用することで、電力消費を抑え、二酸化炭素の排出を減らすことができます。室内の温度を意識して、夏場は28度前後にすることが推奨されています。

また、暑いと感じた時に設定温度を下げるのではなく、風量を「強」にすることで消費電力を抑えることができます。

エアコンは設定温度を下げると、室内の空気中から熱を集めるために圧縮機の運転を強めますが、風量を「強」にすると室内機のファンが強く作動します。ファンが使用する電力は圧縮機に比べ少ないため、設定温度は適切な温度に保ちつつ、風量を変更することで、電力消費を抑えつつ涼しさを感じることができるのです。

 

扇風機・サーキュレーターの活用

エアコンから出る冷たい空気は床付近にたまる性質があります。エアコンは一般的に高い位置にある室内機内部の温度センサーで室温を判断します。そのため、床付近が涼しくなっていても、天井付近に熱がたまっていると、電力を使用してさらに涼しくしようと運転します。

そこで、扇風機やサーキュレーターを使用して冷たい空気を室内全体に循環させれば、エアコンが必要以上の電力を使用することなく、室内全体を冷やすことができます。

特にサーキュレーターは直接的な風で空気を循環させることができるので、エアコンの冷たい空気が落ちる場所に置き、冷たい空気をエアコンに向けて送り込むようにするのがおすすめです。

 

遮熱シートの活用

日中は強い日差しが室内に入ってきてしまうため、気温が上昇し、エアコンが電力を使い室内を冷やそうとします。

遮熱シートを使用することで、日差しによる室内の温度上昇を抑えることができるため、エアコンの消費電力も抑えられます。

業者に依頼して、屋根や屋根裏、壁などに遮熱シートを施工してもらえば、屋外から入ってくる熱を遮断するだけでなく、冬に室内から外に出てしまう暖気も室内にとどめてくれるため、1年を通してエアコンの電力消費を抑えることができます。

 

その他の地球温暖化対策

その他の地球温暖化対策

経済産業省によると、夏の消費電力で一番割合が大きいのは、エアコンだといいます。そのためエアコン使用の工夫は重要な地球温暖化対策となります。

しかし、エアコンの適切な使用以外にも個人でできる地球温暖化対策はあります。

例えば、車は化石燃料であるガソリンを燃焼しているため、多くの二酸化炭素を排出しています。そのため、外出時に自家用車を使用するのではなく、電車やバスなどの公共交通機関の使用や、車を電気自動車に買い替えるなどは有効な対策です。

また、プラスチック製のレジ袋は化石燃料が原料となっていて、作るときも焼却処分をするときも二酸化炭素が排出されています。プラスチック製のレジ袋は使用せず、買い物でマイバッグを持参することも地球温暖化対策に繋がります。

その他にも水道水の供給は二酸化炭素が排出されるため、節水を意識するのも有効な対策です。エネルギー消費を抑えるために小まめに電気を消したり、省エネタイプの電化製品を使用したりするのも大切です。

 

地球温暖化とエアコン使用の関係について

地球温暖化とエアコン使用の関係について

エアコンは私たちの生活において非常に重要で、異常気象が頻繁に発生している近年では熱中症などの健康被害を予防するためにも欠かすことは出来ません。

しかし、エアコンの過度な使用は電力を多く使用し、二酸化炭素が排出されるため、地球温暖化を進行させてしまいます。

ただ、適切な設定温度での使用、扇風機やサーキュレーターの使用、遮熱シートの活用などで消費電力を抑えることができ、地球温暖化対策に貢献することができます。

日常の小さな行動でも地球温暖化対策に寄与することはでき、未来の地球を守ることができます。

私たち一人ひとりが意識して、地球環境を守る行動を積極的に実践していきましょう。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。