チャイルドシートの暑さ対策の基本とおすすめグッズを紹介
夏の暑さは年々厳しさを増しており、車内での熱中症による痛ましい事故がニュース等で報道されることも少なくありません。
チャイルドシートに座る小さなお子さまは、体温調整が上手くできず、熱中症になりやすいため、安全性を確保するためにも、チャイルドシートの暑さ対策が欠かせません。
この記事では、チャイルドシートの暑さ対策の基本と、おすすめのグッズを紹介します。
チャイルドシートの暑さ対策の基本
夏場の車内は、ボディに当たる直射日光と窓ガラスから入る日差しによって温度が上昇しやすいです。シートやダッシュボードなどは、太陽の熱を吸収しやすいため、温度上昇を加速させます。
また、車内は気密性が高い設計で、熱が外に逃げずに内部に蓄積されるのも、温度が高くなる要因の一つです。
駐車時にできるかぎり直射日光を避けることで、車内の温度の上昇を防ぐことができるでしょう。また、お子さまが乗車する前にエアコンを入れておき、車内の温度を下げておくことも大切です。
チャイルドシートの暑さ対策におすすめのグッズ
JAFが行った調査では8月の外気温35度の状況下で、ボディが黒色の車内はエンジンを停止させてわずか30分後には、車内温度が約45度になったといいます。
参照:JAF [Q]晴天下(炎天下)のクルマの室内はどのくらい温度が高くなりますか? 夏編
走行中にエアコンを付けていても、金属で覆われている車は、日差しの強い夏場には、車内の温度が上がりやすく、また窓から差し込む日差しには、紫外線や赤外線を含んでおり熱を発生させる性質があるので、小さなお子さまが乗る場合には、チャイルドシートの暑さ対策が重要です。
ここでは、チャイルドシートの暑さ対策におすすめのグッズを紹介します。
サンシェード
チャイルドシートは後部座席に設置することが多く、後部座席はサイドウインドウやバッグウインドウから差し込む直射日光で高温になりやすいので、サンシェードの利用が効果的です。
設置することによってチャイルドシートに座るお子さまに直射日光が当たるのを防ぐことができ、また、チャイルドシート自体の温度上昇を防ぐことができます。
サンシェードは車のサイドウインドウに取り付ける吸盤タイプのものや、チャイルドシートに直接つけるタイプのものがあります。
冷感シート
チャイルドシートに敷くことができる冷却シートもおすすめです。
冷却シートは、接触冷感素材でできていて、汗を吸収、放出し蒸れを防止し、サラサラ感を得られるものや、ポケットに保冷剤を入れてお子さまの首元や背中を冷やしてあげられるものなど、様々な種類があります。
チャイルドシートはお子さまの安全を守るために、クッションやヘッドサポートなど、何層にもガードが重なっているので熱がこもりやすくなりますが、冷感シートを使用することで、快適に過ごすことができるでしょう。また、チャイルドシートだけでなくベビーカーと併用できるタイプのものを選ぶと、使用する場面が広がります。
冷却スプレー
チャイルドシートの表面温度を一時的に下げることができる冷却スプレーの活用も有効です。
チャイルドシートの表面温度が高い場合でも冷却スプレーを使用すれば、瞬時に温度を下げることができます。
使用方法が簡単で、外出先でも手軽に使用できるのが特徴です。冷感が持続する時間は製品によって異なりますが、短時間であっても車内が快適な温度になるまでの間、子供の快適さを保つのに役立ちます。
チャイルドシートやベビーカーに使用できる冷却スプレーは、除菌や消臭効果のあるものもあり、安全性に配慮されているものも多いため、専用のものを選ぶようにしましょう。
ファン・扇風機
チャイルドシートの暑さ対策として、ファンや扇風機の使用もおすすめです。
後部座席は一般的にエアコンの風が届きにくく、暑くなりやすいのですが、ファンや扇風機を使用することによって、エアコンの風を効率良く後部座席に送り込むことができ、車内全体の空気の循環が促されます。
チャイルドシートに敷くことができるファン付きシートもあります。ファン付きシートは、内蔵された小さな扇風機から風が出て、お子さまの発汗を抑え体温を適正に保つことができます。
チャイルドシートカバー
チャイルドシートカバーは、駐車時にチャイルドシートにかけておく遮熱シートです。
駐車中に太陽光に晒された車内は、熱気がこもり温度が上昇します。そのため、チャイルドシートも同様に熱くなってしまいます。
駐車時にチャイルドシートに遮熱効果のあるカバーをかけておくことで、熱がこもってしまうのだけではなく、日光による日焼けや劣化を防ぐことができます。
チャイルドシートの暑さ対策は重要
車内のチャイルドシートの暑さ対策は、お子さまの安全を守るためにも不可欠です。車を駐車し、エアコンの稼働が止まると、直射日光に晒された車の車内温度は30分で45度に達することもあります。
赤ちゃんなど小さなお子さまは、体温調整が上手くできないため、特に危険で熱中症のリスクを高めることになります。
暑さ対策の基本としては、できるかぎり直射日光を避けて駐車することや、乗車前にエアコンで車内の温度を下げておくことなどが挙げられ、合わせて暑さ対策のグッズを利用し、快適な環境を保ちましょう。
暑さ対策グッズには、直射日光を防ぐサンシェードや、チャイルドシートに座るお子さまが涼しく感じられる冷感シート、熱を持ってしまった場合に冷却することができるスプレー、エアコンの風を効率的に届けられるファンや扇風機などがあります。
夏場の車移動をより安全で快適な空間にするために、ぜひこれらの暑さ対策を行ってください。
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