地球温暖化の原因は?主な対策についても解説

地球温暖化の原因は?主な対策についても解説
暑さ対策

地球温暖化は世界規模で様々な影響を与えており、深刻な問題となっています。

地球の平均気温が上昇することによって、異常気象の増加や生態系の変化が顕著となり、私たち人間の生活はもちろん、自然環境にも多大な影響を与えています。

この記事では、地球温暖化の原因とその主な対策について解説していきます。

 

地球温暖化とは?

地球温暖化とは?

地球温暖化とは、地球の平均気温が長期に渡って上昇する現象をいいます。

地球規模で気温が上昇すると、海水の膨張や氷河の融解によって海面が上昇し、陸地が減少し、沿岸部での浸水被害が増加します。

世界平均気温はこの100年で約0.8度上昇しており、2050年には平均気温が2024年現在より約3度上がると言われています。

また、地球温暖化は気候変動による異常気象の頻発の恐れもあります。世界気象機関(WHO)によると、暴風雨や干ばつなどの気象災害は、1970年から2019年の間で5倍近くに増加しているといいます。

異常気象は私たち人間の生活環境において、健康被害や食糧危機などの影響が考えられます。また、生態系への影響も大きく、従来の生息地で生存できなくなり、絶滅の危機に瀕する種が増加します。

 

地球温暖化の原因

地球温暖化の原因

二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)といった「温室効果ガス」が大気中に放出され、濃度が高まることが、地球温暖化の主な原因です。

温室効果ガスは地球の大気中に蓄積し、地表から放出される熱を閉じ込めるため、温室効果が強まります。

ここでは、大気中の温室効果ガスの濃度が高まる主な原因について解説します。

 

化石燃料の燃焼

地球温暖化の最大の原因として、化石燃料の燃焼が挙げられます。

化石燃料とは、石油や石炭、天然ガスといった地下に埋まっている燃料資源です。化石燃料は火力発電所や家庭用ガスエネルギーの燃料、また灯油がガソリンを作る原料となっています。

化石燃料は私たちの生活において重要なエネルギー源となっていますが、化石燃料を燃やすことで大量の二酸化炭素が排出されます。

二酸化炭素は温室効果ガスの一種で、地表から放出される熱を閉じ込めてしまうため、地球温暖化を進行させてしまうのです。

 

森林破壊

森林は二酸化炭素を吸収し、酸素を供給する重要な役割を果たしています。しかし、世界中で行われている森林伐採や、農地拡大などの開発により、森林面積が急速に減少しています。

森林破壊により二酸化炭素の吸収量が低下するだけでなく、伐採された木材が燃やされると二酸化炭素が発生します。

環境省によると、森林減少に伴う温室効果ガスの排出量は、世界全体の排出量の約2割を占めているといいます。森林伐採は森林に蓄えられている炭素を排出し、吸収源を減らすことになりますので、森林伐採も地球温暖化の大きな原因の一つです。

 

主な地球温暖化対策

主な地球温暖化対策

地球温暖化は、私たちの生活に大きな影響をもたらします。それは、異常気象の発生や気候変動による農作物の不足、動物や海洋生物の生息地の変化による肉類や魚介類の減少による食糧不足、気温上昇による健康被害などがあります。

そのため、地球温暖化への対策が重要となっています。

ここでは、主な地球温暖化対策について解説します。

 

再生可能エネルギーの導入

地球温暖化を防ぐためには、化石燃料の消費を減らし、再生可能エネルギーを普及させることが重要です。

再生可能エネルギーとは、有限な資源である化石燃料と違い、太陽光や風力、水力といった自然界に常に存在するエネルギーを指します。

日本では、法律等で以下のように定義されています。

「非化石エネルギー源として永続的に利用できると認められるもの」

具体的な種類は、上記に挙げた太陽光などの他、地熱、大気中の熱その他の自然界に存在する熱、バイオマス(動植物に由来する有機物)の全7種類で、利用形態としては電気、熱、燃料製品となっています。

この再生可能エネルギーを利用することにより、地球温暖化の大きな原因である二酸化炭素の排出を削減することができます。

家庭で出来る再生可能エネルギーの導入としては、太陽光発電システムの設置や、再生可能エネルギーを利用している電力会社への乗り換え、電気自動車への買い替えなどがあります。

 

節電・節水を意識する

私たちが使用する電力の大部分は、石炭や石油、天然ガスといった化石燃料を使用しています。前の項で挙げたように、化石燃料の燃焼は二酸化炭素を排出し、地球温暖化の原因となっています。

LED電球や省エネタイプの電化製品を導入したり、家電の待機電源や使用していない部屋の照明をこまめに切る、エアコンのフィルターを定期的に掃除する、遮熱シートを活用するといったことは節電の為に個人で行うことができるでしょう。

また、水道水の供給にも二酸化炭素が排出されるため、節水を意識することも重要です。

節水タイプの蛇口やシャワーヘッドの使用や、洗濯物は可能な限りまとめて洗う、浴槽の残り湯を洗濯に使用するといったことを意識してみてください。

 

フードロスを出さない

私たちが出来る地球温暖化対策として、できる限りフードロスを出さないというのも挙げられます。

主に先進国でのフードロスは、二酸化炭素発生の大きな原因となっています。また、フードロスにより埋立地などで、食品が腐敗すると温室効果ガスの一種であるメタンガスが発生してしまいます。

自宅での食事や外食でも食べ残しをせず、購入した食材は冷凍保存などをして食べきるように意識しましょう。

 

マイバッグを使用する

化石燃料が原料で、自然に分解されず、焼却処分に二酸化炭素を排出するプラスチック製のレジ袋を使用しないために、マイバッグを使用することも地球温暖化対策になります。

レジ袋は1年で約300億枚が消費されており、焼却処分によって発生する二酸化炭素は1枚あたり約60グラムと言われています。もし、全てを焼却処分した場合、1兆8000億グラムもの二酸化炭素が発生することになります。

繰り返し使用することが出来るマイバッグを持参し、プラスチックゴミを出さないようにしましょう。

 

地球温暖化を防ぐためには

地球温暖化を防ぐためには

地球温暖化は、私たちの生活のために使用される化石燃料の燃焼や、森林破壊が大きな原因になっています。地球温暖化の進行は、健康被害や食糧不足などの影響が懸念され、各個人での対策も重要です。

地球温暖化を防ぐために、日常生活の中でエネルギーの使用量を減らし、再生可能エネルギーの利用や、節電や節水、フードロスを出さない、野菜を多く食べるなど出来ることはたくさんあります。

地球温暖化は私たちの未来に深刻な影響を与えるため、今から積極的に対策を講じることが大切です。

 

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