屋外の暑さ対策の基本を解説!熱中症を防ぐには…

屋外の暑さ対策の基本を解説!熱中症を防ぐには…
暑さ対策

近年、全国各地で気温35度を超える猛暑日を頻繁に記録しており、夏の屋外での活動や作業の危険性が高まっています。

暑さによる体調不良や、熱中症を防ぐために屋外での暑さ対策は欠かすことができません。

この記事では「屋外の暑さ対策」をテーマに、暑さ対策の基本や熱中症を防ぐためのポイントについて解説していきます。

 

屋外の活動や作業で暑さ対策を怠るリスク

屋外の活動や作業で暑さ対策を怠るリスク

東京消防庁によると、2024年7月末までに熱中症で緊急搬送された人数は4,183人、出場件数は過去最多の90,000件以上だといいます。

年々夏の暑さが厳しくなっており、最高気温が35度を超える猛暑日も珍しくないため、屋外の活動や作業の際では熱中症のリスクが常に伴います。

熱中症とは、暑い環境で長時間過ごし、水分や塩分を十分に補給しない場合に発症することが多く、立ちくらみや動悸、しびれなどを引き起こし、最悪の場合、死に至ることもあります。

例え死に至らなかったとしても、倦怠感やめまい、頭痛、脳の中枢神経障害などの後遺症が残ることもあるので非常に危険です。

 

屋外の暑さ対策の基本

屋外の暑さ対策の基本

屋外で暑さ対策をおこなわないと、熱中症を引き起こす可能性が高まります。

気温が高ければ当然熱中症のリスクが高まりますが、さらに湿度の高さも関係しています。

湿度が高い環境だと、汗が蒸発しないことで体温がうまく調節できなくなるので、熱が体内にこもり、湿度が低いときより蒸し暑く感じ、体内に熱がたまりすぎると熱中症になる可能性が高くなります。

日本の夏は気温だけでなく、湿度も高いため、屋外では気温だけでなく湿度の高さにも注意が必要です。

ここでは、屋外の暑さ対策の基本について詳しく解説します。

 

適切な服装

屋外の暑さ対策でまず大切なのは適切な服装の選択です。熱を吸収しやすい素材を避け、透湿性と通気性が良い素材を選びましょう。

例えば、レーヨンやリネンは通気性と速乾性に優れていて、コットンは吸水性が高いことで蒸れにくいという特徴があります。また、メッシュ素材を使用した速乾性に優れた素材は、汗をかいても乾くのが早いためおすすめです。

また、適度に肌を露出して熱を逃しやすくすることも重要です。首元や袖口が開いている服を選び、身体への密着が少なくなるようにしましょう。

 

こまめな水分・塩分補給

屋外での活動の際に、こまめな水分補給と塩分補給もするのも重要な暑さ対策です。一度に大量の水分を摂取するのではなく、少しずつこまめに補給をすることが大切です。

脱水症状を起こしやすい人は、水分の摂取量が十分でないことが主な原因のため、通常より2杯程度多く水分補給をおこなうようにしましょう。

また、喉が渇いてから水分補給をする人も多くいますが、喉が渇いているときにはすでに脱水状態が始まっているともいわれているので、喉が渇いたと感じる前に水分補給をすることが重要です。

 

冷却グッズの活用

屋外ではエアコンのような冷房機器がないため、暑さ対策として冷却グッズを活用することも大切です。

体内に水分を摂取するだけでなく、身体の外側を冷やし、体温を下げることが出来れば熱中症予防になります。

体温を効率良く下げる方法として、静脈を冷やす方法があり、具体的な場所は首や脚の付け根、脇の下などです。そのため、最近注目されている首に巻いて使えるネッククーラーや、保冷剤を入れて首にまくことがことができるマフラーがおすすめです。

また、持ち運び可能なハンディファンや、衣類に吹きかけることの出来る冷感スプレーも活用しましょう。

 

涼しい場所での休憩

屋外での暑さ対策では、意識して直射日光を避けて涼しい場所で休憩することも大切です。

頭に直射日光が当たる屋外では、屋内より熱が伝わるスピードが早くなります。頭部に熱がこもってしまうと、顔面の紅潮やのぼせの他に、頭痛、ひどい場合にはめまいや意識障害を起こすこともあります。

日陰やエアコンの効いた涼しい場所で休憩をすることにより、体温を下げて熱がこもらないように気を付けます。

 

作業現場やイベント会場における暑さ対策

作業現場やイベント会場における暑さ対策

屋外での作業をする必要がある企業や、イベントを開催する企業では、従業員や参加者の安全と快適さを確保するために暑さ対策をおこなうことが重要です。

ここでは、作業現場やイベント会場で企業がおこなうべき暑さ対策について解説します。

 

従業員の健康管理

屋外での作業が発生する企業では、従業員の健康状態を把握し、状況に応じて作業場所を変更する必要があります。

例えば、糖尿病や高血圧症などの疾病を抱えている社員は熱中症を起こすリスクが高くなります。また、睡眠不足や前日の飲酒などもリスクを高めることになるので、作業前に労働者の健康状態を把握しましょう。

 

日よけやミストシャワーなどの設置

高温多湿な屋外では、直射日光の他にも地面や壁面からの照り返しによる日よけも重要になります。直射日光を受けないよう日よけを設置することで、体内の熱が伝わるスピードを下げることができます。

また、ミストシャワーを設置し、霧状にした水を散布することで、周囲の温度を下げることができます。肌にミストが付着することで涼しさを感じ、視覚的にも清涼感を与えることができます。

 

救護スペースの確保

夏の屋外でイベントなどを開催する場合は、いくら対策をおこなっていても体調を崩してしまう人をゼロにすることはできないでしょう。

そのため、体調を崩した方のために救護スペースを設け、氷や多くの水分などを準備し、涼しい場所で休めるように準備しておく必要があります。

 

屋外での暑さ対策は必須

屋外での暑さ対策は必須

屋外での活動や作業において、暑さ対策は健康と安全を守るために欠かすことはできません。屋外で暑さ対策をおこなわず無理な活動をしてしまうと熱中症のリスクが高まり、最悪の場合、命に関わることにもなり兼ねません。

暑さ対策として、適切な服装の選択やこまめな水分・塩分補給、冷却グッズの活用、そして涼しい場所での休憩などを意識することで、リスクを大幅に軽減することができます。

また、作業現場やイベント会場では、企業や主催者が積極的に暑さ対策を講じて、従業員や参加者の安全を守ることが求められます。

 

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